みなさま、こんにちは。
京都壬生の制作会社・立生のウエガキです。
今回は、お仕事柄ちょっぴり気になってしまうことについて書かせていただきます。
立生は「制作会社」なので、チラシやポスター、それからPOPや名刺などを、お店をされている方から依頼されてデザイン(制作)することは、私たちがしているお仕事のうちの一つであります。
とはいえ、パソコンをお持ちでしたら「お店のスタッフさんでも、チラシとかPOPくらいは、そこそこ作れてしまいますよね〜。」ということも、ハイ、承知しております。
実際に、街で買い物や食事をすると「これは、お店の方が自分で作らはったんやろな〜。」という店内掲示物を見かけます。
そんな中、「これ、ちょっと残念だな〜」という掲示物に出くわすことがありますと、職業柄、「ここをこうすれば、もっと見やすくてわかりやすくなるのにぃ……。」と、脳内でブツブツとつぶやいております。
ポイントはいろいろあるのですが、まず! フォントの選び方を間違っておられることが多いんです。
例えば……、→→→こういうことです
工夫しようとする気持ちが裏目に出てしまっているところが、哀しみを誘いますね。
大丈夫! コツさえわかれば、カンタンに改善可能ですよ!
じゃ、どうすれば、見やすく・わかりやすい掲示物になるのでしょうか?
それは、[フォントのキャラクター]を知り、適材適所に配置すればいいんです!
フォントのキャラクターは、ざっくり分けて次の3つ
さて、さっそく解説してまいりましょう!
文字がたくさん並んだとき、読みやすいフォントです。
まとまった文章、内容を伝えたい場合に使用されます。
例えば、下のような明朝体です。
このフォントを人物に例えるなら?
長い文章を読んでもらったとき、聞き取りやすく、意味が頭に入ってきやすい
「アナウンサー」ではないでしょうか。
注意点としては、同じ明朝体でもウェイトが太いものは、可読性が高いとはいえなくなるという点です。その他、細い目のゴシック・丸ゴシックもこのグループに入ります。
たくさんの文字の中でパッと目につきやすいフォントです。
目立たせたい「タイトル」や「見出し」によく使われます。
例えば、下のようなゴシック体です。
このフォントを人物に例えるなら?
たくさんの人の中にいても、なんだか目をひいてしまう
「ファッションモデル」ではないでしょうか。
ウェイトが太いものは、可視性が高くなります。ですから、太いウェイトの明朝体や丸ゴシックもこのグループですよ。
まずは、下の文章を読んでみてください。
カワイイ文字だけど、こんな風に並ぶと少し読みづらいですね……。
長い文章にはちょっと向かないけれど、雰囲気が合う場所に使うとバツグンに効果的なフォントです。この「すずむし」というフォントでいえば、そうですね、メルヘンなイベントポスターのタイトルなんかが合うんじゃないでしょうか?
このグループには「ものすごく和風な筆文字」とか「文字のはしっこがクルッと丸まってるかわいいヤツ」とか「ホラーなやつ」などいろいろな個性が集まっています。
このフォントを人物に例えるなら?
難しいですが、一度見たら忘れられない雰囲気を表現するなら
こんな感じ?
同じポスターに配置している言葉の中にも「内容を頭に入れて欲しい部分」と「目を引きたい部分」、「ちょっと個性を感じて欲しい部分」がそれぞれあるはずなんです。
すべてが「注目してほしい部分」や「個性的な部分」である必要はないですよね。
そこをまず整理してから、その役割に向いているフォント(アナウンサーに読んで欲しい? モデルみたいに目立って欲しい? 個性的に演出してみたい?)を使ってみると……、
今までとは、ひと味違うポスターやPOPができあがっていませんか?
これって、ちょっとしたコツだけなので、ぜひ試してみてくださいね。
「フォントのことが、ますますわからなくなりました〜(困)」という方は、その道のプロにおまかせくださいませ♪
ではまたお会いいたしましょう〜♪