立生株式会社

組版

─ 長年の経験と技術に基づいた美しい組版 ─

文字や図版・写真などの要素を並べ、整えていくことを「組版」と呼びますが、もともとは活版印刷の用語です。現在、印刷の元となるデータの作成はコンピューター上で行うDTPが主流となっており、立生でもMac&Adobeソフトを中心としたDTP組版に長年取り組んでいます。文字組版においては、主にAdobe InDesignを使用し、学習参考書・仏教系専門書・定期刊行物・カタログなど、さまざまな出版物における実績が多数あります。

立生の創業以来培われてきた組版ルールを受け継ぎ、対象となる読者にとっての「読みやすさ」を考えたレイアウトを提供することで、出版物の品質向上に貢献したいと考えています。

ビフォーアフターで見る「組版の違い」

組版の良し悪しは、一見すると気づきにくいものですが、読みやすさ・誌面の安定感・完成度に確実に影響します。
ここでは、同じ原稿を使い、「一般的な組版」と「立生の組版」をビフォーアフター形式で比較しています。
細かな違いの積み重ねが、誌面全体の印象をどれほど変えるのかをご覧ください。

基本編

禁則処理ができていない 行頭や行末に置いてはいけない文字があります。禁則処理ができるよう文字を整理し、正しい位置に配置します。
全角と半角が混在している 全角と半角が混在していると文字間にバラツキがあり、読むリズムが一定になりません。よこ組みでは英数字を半角に揃えると文章にまとまりがでて一定のリズムで読むことができます。
分離禁止文字が分離している 二倍約物やくり返し文字などは分離をしてはいけません。文章を途中で修正した場合でも分離しないようlnDesign(組版ソフトウェア)で設定をします。
全てのルビがグループルビ 入稿データでは複数の文字に対して均等にルビをつける「グループルビ」になっていることが多くみられます。一字一字にルビを付ける「モノルビ」が必要な漢字を見つけ修正をします。
たて組みにはたて組み用の字形を たて組み用の字形を使用することで文字列がきれいに揃います。
たて組み中の英単語が読みづらい 英単語は文字列全体を一度に読む場合が多いため、よこ向きに配置した方が可読性が良くなります。
漢数字表記を統一 十方式と一方式とがあり、明確な決まりは
ありません。基本的には十方式、西暦や単位記号が付く数字は一方式と使い分けをしています。
サブタイトルの表記 よく見るサブタイトルの前後の横棒は全角
ダーシを使用するとちょうど良いです。好みによって二倍ダーシにすることもあります。半角ハイフンでは短すぎます。
句読点を統一 「、」と「,」、「。」と「.」が混在している場
合はどちらかに統一します。よく使用される組み合わせは「、。」「,。」「,.」の3通り。
縦組の小数点表記は中黒にする ピリオドではなく、中黒にします。小数点表記は数字と中黒の間が詰まります。

こだわり編

組版の品質は、ルールを「知っているか」ではなく、それを現場でどう使い分けているかで決まります。
ここでは、立生が特にこだわっている判断力と経験が必要な組版ポイントを、事例とともにご紹介します。

文字とルビを一緒に編集できる組版

ルビは「振る」のではなく、「組む」ものです。
入稿データでは、複数文字に均等にルビを振るグループルビになっているケースが多く見られます。

しかし、本来ルビは

  • 意味が分かれる文字
  • 読みを正確に伝える必要がある文字

ごとに調整が必要です。

立生では、文字とルビを一体として扱い、後からの修正にも対応できる組み方を行っています。

これにより、

  • 微調整がしやすい
  • 再修正で崩れない
  • 読みやすさが安定する

組版を実現します。

表記とリズムを揃える組版

数字の違和感は、読み手のリズムを崩します。
数字は、全角・半角、漢数字、算用数字など複数の表記が混在しやすい要素です。
特に横組みでは、英数字の扱いによって行のリズムや文字間の印象が大きく変わります。
立生では、文章全体の流れと用途を見極め、最も読みやすく、統一感のある数字表記に整えます。

単なるルール統一ではなく、誌面として自然かどうかを基準に判断しています。

知識がなければ成立しない組版

漢文組版は、経験の差がそのまま出ます。
漢文の組版には、

  • 返り点(レ点、一・二点など)
  • 送り仮名

など、専門的な知識が欠かせません。

単に文字を配置するだけでは、正しい読みを伝える組版にはなりません。
立生では、漢文特有のルールを理解した上で、文章の意味が正しく伝わるよう適切な位置・間隔・流れを意識して組版を行います。
「とりあえず形にする」のではなく、読むことを前提にした漢文組版です。

見た目より“違和感”をなくす技術

ハイフネーションは、使い方で評価が分かれます。
欧文組版では、行末処理としてハイフネーションを使う場面があります。

しかし、設定を誤ると

  • 不自然な分断
  • 読みにくさ
  • 安っぽい印象

につながることも少なくありません。

立生では、文章の内容・行幅・文字サイズを見ながら、ハイフネーションを使うべきかどうかから判断します。

必要な場面では効果的に、不要な場面では使わない。
誌面全体の完成度を優先した欧文組版を行います。

組版の差は、ソフトではなく、判断力と経験で生まれます。組版は原稿を「流し込む作業」ではありません。
文字の意味、読み手のリズム、誌面としての完成度を考え、一つひとつ判断を重ねる仕事です。
「もう一段、誌面の質を上げたい」と感じられることがあれば、ぜひ一度、ご相談ください。
新規のご相談・テスト案件も承っています。

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